あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

索引

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化学の使者

ページ 概      要  
58

性と生殖をつかさどり、器官や組織を調整して、身体の正常な機能を維持するのに必要な信号を送り続けている

59 ホルモンに関する器官

ホルモンは内分泌腺でつくられ血流に放出される
甲状腺は体全体の新陳代謝を活性化する
卵巣からは卵子のほかにエストロゲン(血流を通って子宮へ流れ込み、そこで妊娠に備えて子宮内組織の増殖を促す)が放出される
鼻の奥にある脳下垂体は制御中枢であり、卵巣ないし甲状腺に化学メッセージを、いつ、どのくらい送り届ければよいか取り決めている
脳下垂体は近くにある視床下部の指示を受けている
視床下部とは、脳の基底部にあるティースプーン大の制御器官で、血液中のホルモンレベルを絶えず監視しているセンサーの役割を持ち、ホルモンレベルの変化を察知し、メッセージを脳下垂体へと送る。そのメッセージを脳下垂体が、内分泌腺に指令を下し、ホルモン量を調節する

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これらのメッセージは常時、体内を飛び交っている。こうしたメッセージのやり取りや、絶え間ないフィードバッグがなければ
人体は、たった一つの筋書きで見事に統合された有機体である 、どころか  50兆の細胞がゴタゴタと寄り集まってできた、厄介な肉の塊となる
身体の三大ネットワークである神経系、免疫系、内分泌系の科学的解明が進むにつれて、脳と免疫系、免疫系と内分泌系、内分泌系と脳に、深い相互関係があることがわかった
 ホルモンが成人の、正常な生理機能を維持する要だとすると、出生前の発育過程における、ホルモンの役割はそれ以上に重要なものかもしれない。

61  マウスは19日で出産、その直前で取り出す
それぞれの位置を明確にし、凶暴化したメスがどこにいたかをわかるようにしたこうして「子宮仲間効果」の研究が始まる
オスに挟まれて育った個体には、過剰な攻撃性が現れた
マウスの子宮内 図 62参照
「器量よしのメス」 通常

「不器量なメス」  オスの間で成長
「プレーボーイ」  通常
「マイホームパパ」 オスの過剰なホルモン
64 子宮仲間効果
生まれてくる子どもの雌雄にも、決定的な影響を及ぼす
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