あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

  索引

  要約4  要約5  要約6 

     有毒の遺産

ページ 概      要  
51 生物濃縮 図 印刷されて学んでください。
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化学汚染は世代を超えて、胎児や生まれたばかりの子どもに、害を及ぼす「有毒の遺産」となる
それは内分泌系への影響(生体機能の要)
「有毒の遺産」は、ホルモン作用を撹乱している



化学の使者
ページ 概      要 
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1976年 ホルモンの作用についてネズミを使って実験
胎生期のホルモン量の変化が、重大な問題で、その影響は成長後にも続く

ホルモン作用撹乱物質の危険性が、注目されるようになった

55 現象 メスのみ6匹入ったゲージに、さらにもう1匹メスを入れると、それを攻撃する個体がいた
尻尾を大きく振り回しての威嚇
尻尾で激しく打ちすえた
どのメスも同じ研究所で、何代にもわたって飼育されたマウスの子孫で、遺伝子的にはほぼ同一
胎生期には性別を問わず、個体を決定ずける遺伝子以外の、強力な力がはたらいていることを突き止めた
56 図 62参照(マウスの子宮内
当時の科学文献によれば、攻撃性はオス特有の行動とされていた
57 図のように発育していく、マウスのオスとメスの胎内での位置を確率的に計算すると、オス同士に挟まれるメスの数(位置)は、6匹に1匹の割合となる
マウスは、誕生1週間前になると、オスの胎児の精巣からは、男性ホルモンのテストストロンが分泌されはじめ、以後、その刺激によって性発達が促される、
あの乱暴物のメスは、2匹のオスから分泌されたテストストロンに、どっぷり漬かっていたのかもしれない
遺伝子レベルでは同じなのに、どうしてこのような差異が
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この謎を解く鍵は、化学メッセンジャー(化学伝達物質)が握っているのではないかと考えた
体内で交わされている会話
暑くなったストーブからさっと手をどける場合、その指示メッセージは、神経内を次々に伝わってゆく
ところが、体内会話の大半は、血流を通してなされているホルモンをはじめとする化学メッセンジャーは、血流内を駆け巡っている

性と生殖をつかさどり、器官や組織を調整して、身体の正常な機能を維持するのに必要な信号を送り続けている


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