あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

索引

  要約22  要約23  要約24

    わが身を守るために

ページ 概      要  
330 研究指針
人類の暴露量は現在どれくらいなのか
人体は有害化学物質にどのように反応するのか

生態系に及ぶ影響はどのくらいなのか

政府の対策は、いつ、どのようなかたちで、なされるべきなのか
法的研究
332 生体機構と暴露に関する研究
333 規制および予防に関する研究
334

化学物質の製造法と使い方を再考する
現代生活では、ホルモン作用撹乱物質から、逃れることはできない。食物や飲料水はもちろんのこと、大気やありとあらゆる商品の中に混入されているからである。今やこの化学物質は地球全土に広がり、食物網の隅々までに入り込んでいる。・・・とはいえ、すでに触れたように、一人ひとりの選択と、国の政策によって暴露の危険性を減らすことはできる。

340 圧倒的な科学技術によって、自然を、完全にねじ伏せたつもりでいた人類は、今や、それがつかの間の勝利にすぎなかったことを痛感している。軌跡の殺虫剤と薬物を乱用した結果、人類は自然の恵みを台無しにしてしまったのである。
不透明な未来

ページ 概     要
341

人の精子数が減少しているという事実がある、・・・動物実験から言えることは、精子の産出に支障をきたすほどの汚染であれば、脳の発達や行動にも、同じように異常が生じる可能性が、十分にあるということだ。

342 野生生物に関するデータ、研究室での実験、DESにまつわる体験、そしてごくわずかだがヒトを対象とした研究からみて、問題の化学物質が、肉体、精神、行動、各レベルで人類に有害な影響を及ぼす危険性は十分にある。生殖能力をはじめ、学習能力、攻撃性、それに子育て行動や、つがい行動に影響が出る可能性があるのだ。ホルモンメッセージの撹乱が、身の回りの人々に見られる不妊症をはじめ、学校で慢性化している学力不振、家庭崩壊、幼児無視や幼児虐待、社会に蔓延する暴力などとどのくらい関連しているのか?・・・人類の未来はどうなるのだろう?・・・このような影響がいたるところで見られるなら、ホルモン作用の撹乱は、現代社会に巣くっている病理の元凶といえるかもしれない。
343 若年男性では、精子数が最低で、精子の奇形数が最大になっている
344 プラスチックの危険性について
345 人類の潜在能力が、目に見えないかたちで失われている。行動や知能、社会を組織する能力など、人類特有の資質を損ない、変化させているホルモン作用撹乱物質の力も気がかりである。ホルモン作用撹乱物質が、脳の発育や行動に影響を及ぼすことは、多くの研究から明らかになっていろ。


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