翔泳社刊
「奪われし未来」より
ページ 概 要 p309 ホルモン作用撹乱物質は、人体に深刻な害を及ぼしているものの、すぐに病気を誘発するものではない・・・しかし、人間の潜在能力はむしばまれ、豊かな人生も台無しになる。さらには、現代文明をも支える、社会秩序までもが脅かされてしまうのだ。
たとえば男性の場合、子宮内でエストロゲン様化学物質に、さらされていたとすると、精巣のない状態で生まれてくる可能性がある。思春期になっても精子の数が、異常に少なかったり、中年になってから、生殖器のガンにかかってしまうおそれがある。
しかし、因果関係を立証するのは至難の技だ。p311〜312 ホルモン作用撹乱物質は、生殖能力や発育を知らず知らずのうちに蝕んでいる。この有害物質は、種全体を危機に陥れるおそれがある。・・・発育が阻害される事で、全人類の潜在能力が蝕まれている。生殖能力が衰退する事で、不妊に悩む個人の健康と幸福のみならず、数十億年にわたって、生命の複製を支えてきた、繊細な生命システムが冒されているのである。
ページ | 概 要 |
p316 |
水に注意する |
p320 |
化学物質の使いすぎと暴露を避ける |
p324 | よりよい防護策をもとめて 政府の幅広い環境政策が必要 立証責任(安全性確認)を製造元に義務付ける 幼児と胎児を保護する、安全基準をつくること 化学物質の影響を考えるときには、化合物間の相互作用に重きをおく 大気、水、食物などを通して汚染物質に暴露していると、低い汚染濃度でも蓄積されていく 企業秘密法を改正し、情報を公開させる |
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