あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

索引

  要約21  要約22  要約23

 がんだけでなく  
ページ 概      要  
309

ホルモン作用撹乱物質は、人体に深刻な害を及ぼしているものの、すぐに病気を誘発するものではない・・・しかし、人間の潜在能力はむしばまれ、豊かな人生も台無しになる。さらには、現代文明をも支える、社会秩序までもが脅かされてしまうのだ。
 たとえば男性の場合、子宮内でエストロゲン様化学物質に、さらされていたとすると、精巣のない状態で生まれてくる可能性がある。思春期になっても精子の数が、異常に少なかったり、中年になってから、生殖器のガンにかかってしまうおそれがある。
しかし、因果関係を立証するのは至難の技だ。

311〜312

ホルモン作用撹乱物質は、生殖能力や発育を知らず知らずのうちに蝕んでいる。この有害物質は、種全体を危機に陥れるおそれがある。・・・発育が阻害される事で、全人類の潜在能力が蝕まれている。生殖能力が衰退する事で、不妊に悩む個人の健康と幸福のみならず、数十億年にわたって、生命の複製を支えてきた、繊細な生命システムが冒されているのである。

わが身を守るために

ページ 概     要
316

水に注意する
水道水の安全性を過信しない
食物に気をつける
魚、動物性脂肪に注意

有機栽培の野菜をとる

プラスチック、ラップに気をつける

320

化学物質の使いすぎと暴露を避ける
こまめに手を洗う
殺虫剤を室内や庭に散布している家庭で、子どもや犬に発ガン率が高

ゴルフ場の農薬は農家の
4倍といわれている
乳児には、ペンキやニスの塗っていない木製のおもちゃを与えたい

324 よりよい防護策をもとめて
政府の幅広い環境政策が必要
立証責任(安全性確認)を製造元に義務付ける
幼児と胎児を保護する、安全基準をつくること
化学物質の影響を考えるときには、化合物間の相互作用に重きをおく

大気、水、食物などを通して汚染物質に暴露していると、低い汚染濃度でも蓄積されていく

企業秘密法を改正し、情報を公開させる


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