あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

索引

  要約8  要約9  要約10 

ホルモン異常

ページ 概      要  
97

DESのオスへの影響
胎児期にDESに暴露したオス
     精巣の下降不全
     精巣の発育不全
     生殖器障害
     奇形化した精子
     生殖力の減退
     生殖器の腫瘍
マウスでの実験と同様な影響
発達過程で、DESがホルモンメッセージを阻害している証拠が突き止められた

103 マウスを使った免疫研究で、子宮内でDESに暴露してしまうと、ヘルパーT細胞(免疫系全体を調整している)が減少していく
104 

エイズウイルスで明らかなように、この強力なウイルスはヘルパーT細胞を破壊することで、生体本来の免疫応答を抑えてしまう。その結果、生体にガンが生じたり、様々な病気にかかる。
 ナチュラルキラー細胞(腫瘍の監視、腫瘍細胞の転移を防ぐと言われている)にもDESは影響する。DESに暴露していた女性は、自己免疫疾患(橋本病、グレーブス病、リュウマチ性関節炎、免疫系の機能障害による様々な病気)にかかりやすい。

107 性的志向、異性愛、同性愛
108 DESと脳との関連
化学物質が胎盤を難なく通りぬけ、胎児の成長を阻害し、数十年後に甚大な影響を及ぼす事実
 四肢の欠如をはじめとして、誰の目にも明らかにわかる、先天性欠損だけではない。成長期に微妙なホルモンバランスが阻害されると、どんなおそろしい事態が生じるか、如実に物語っている。
 大人にはさしたる影響を及ぼさない薬物や化学物質でも、劇的な成長を遂げている胎児には、生涯にわたる深刻な影響を及ぼす恐れがある
109

脊椎動物は、数億年に及ぶ進化の過程で、胎児の発育に関しては、「ホルモンに依存する」という基本戦略を貫いてきた。ヒト、シロアシネズミ、クジラ、コウモリ等、変わりはない。




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