あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

索引

  要約15  要約16  要約17 

死の年代記
ページ 概      要  
 229 

血液の分析
典型的な男性ホルモン、テストストロンと典型的な女性ホルモン、エストロゲンの比率
本来、オスからは高い比率で男性ホルモン、テストストロンが検出されるはず
2頭のオスで女性ホルモン、エストロゲンの一種であるエストラジオールの方が多く検出された
他の数頭のオスではテストストロンとエストラジオールが同レベルという結果1989年に死亡したメスの脂肪には以下検出
     致死レベルの水銀
     DDE(DDTの分解物質)57.6ppm
     PCB類27ppm

230 DDE(DDTの分解物質)は男性ホルモンの遮断物質である
 p231 

アポプカ湖(淡水湖)アリゲーター

 232 

化学工場の汚染物質流出事故
ディコフォル(DDTと近縁の殺虫剤)が流出
1994年 アリゲーターの悲惨なニュース
手足の奇形、体長は1/3〜1/2

233 卵、卵胞にも奇形
オスのホルモン比率は、他地域に棲息しているアリゲーター標準的なメスと同等(女性ホルモン、エストロゲンレベルが高く、男性ホルモン、テストストロンレベルが低い)
オスのホルモン比率は、他地域に棲息しているアリゲーター標準的なオスの1/4メスのホルモン比率は、他地域に棲息しているアリゲーター標準的なめスの2倍これらの異常なホルモンレベルは、生殖器官が十分機能していないか、全く機能していないかどちらかだ
アポプカ湖(淡水湖)アカミミカメ
壊滅的な被害状況
アカミミカメは植物を食べるので、汚染被害は軽いものと予想していた
アリゲーター同様の被害を確認
この湖に生息しているのはメスと、オスでもメスでもないものだった
オスになるべき個体は、性発達の段階でホルモン作用が撹乱され、「間性」といわれる性別不明の状況で存在
234

オスのアカミミカメはほとんど見つからなかった
カメの性別は遺伝子ではなく温度で決まる。上記の異常現象を孵化期の温度変化が原因とする人もいる
しかし、テキサス大学の研究者クルーズは、温度変化以外に原因があるとした
実験では、卵をオスが生まれる温度に保ち、エストロゲンないしPCB類およびエストロゲン類似物質にさらしたときのみ、「間性」のアカミミカメがうまれた


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