ページ	概　　　　　　要
ｐ172	問題の合成化学物質の大半がホルモン作用を撹乱し、発育を妨げるおそれがある ＤＥＳをはじめとする、エストロゲン類似物質が大半の哺乳類に同じ害を及ぼす種の別なく内分泌系に同じ障害 　動物にいえることは、ヒトにも当てはまる
ｐ176	妊娠中のラットにＤＤＴよりはるかに毒性の強い、ダイオキシンを投与し、産まれたオスの発育にどんな影響が出るかを観察した。
ｐ177	しかも、先進国で人体から検出されている濃度にほぼ等しいもの。 ダイオキシンの毒性が、砒素の数千倍であると動物実験で確かめられていた ダイオキシンの発生 自然界では火山や山火事で 現代のライフスタイルから偶然できた汚染物質 殺虫剤や木材用防腐剤に使われる塩素含有化学物質の製造 塩素による紙の漂白 プラスチックや紙の燃焼 化石燃料の燃焼
ｐ177	オレンジ剤論争 米軍は1900万ガロン（1ガロンは約3.8リットル）をベトナムに散布 ベトナム兵が潜んでいる、熱帯雨林の枝葉を一掃するため その製造過程でダイオキシンに汚染されやすい化学物質 オレンジ剤の散布は軍用機、ヘリコプター、ボート、ジープ、トラック、果ては歩兵の撒布機まで総動員 帰還兵とその家族に、ガンから子どもの身体障害にいたる疾病が現われた 米国科学アカデミーは、1993年にダイオキシンに汚染された除草剤に暴露すると、軟組織肉腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキン病にかかることに、科学的根拠があるとした。
ｐ180〜188	生殖能力との関連
ｐ189	このままいくと、いずれ人類の生殖能力にも致命的な影響が出るだろう