あなたへの警告

翔泳社刊
「奪われし未来」より

要約「奪われし未来」

索引

  要約10  要約11  要約12 

子孫を絶やす50の方法

ページ 概      要  
140 

2000頭にも及ぶ、ホッキョクグマの生体調査(衛星等あらかじめ情報を得ている)12頭のメスが出産し、大半は双子と予想
現実は5頭のみが出産

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調査の結果、PCB、DDTなどの残留性の高い合成化合物によって、ホッキョクグマに汚染被害があった
脂肪から90ppmのPCBを検出
微量だが生物学的には意味を持つ数値
個体数を減らしている、アザラシの研究では70ppmでメスに深刻な影響深刻な影響とは以下のようなもの
     免疫系の抑制
     子宮の奇形
     輸卵管の奇形

しかし、この場所は汚染をもたらすだろう、都市、化学工場、農地、ゴミ処理場などとは数百キロもはなれた地の果てだ、
ホッキョクグマに汚染被害をもたらしている有害物質はどこからやってきたのか?
PCBとは何か?

 どのような経路で地球全体に広がり、ひいては、ほぼすべての動物の脂肪にくまなく、入り込むようになったのか?
 PCBを含む残留性の高い化学物質は分解されないため、影響の及ぶ期間は、ある種のPCBの場合は数世紀にもわたることがあるかも知れない。

142〜143

1929年 PCB 導入 化学エンジニアのサクセスストーリーの端緒となる
化学エリートは、自然界に存在しない数万種類もの新しい化学物質を合成する

PCBとは
安全な構造を持つ不可燃性物質で、当時の毒性検査では危険性は何一つ確認されず
各業界
使用を進める連邦政府の条例(建築物に付ける変圧器は不可燃性の化合物を使用せよ)潤滑剤、作動油、切削由、封水材料
各家庭 
燃えない木材、燃えないプラスチック、長持ちするゴム、水に強い漆喰、ペンキ、ワニス、インク、殺虫剤

PCBは消費社会の花形となる
ところが、1936年 有害な影響は労働者の間に現れ始めていたが
1964年ようやく深刻な被害をもたらす、有害物質であることが突き止められた
イェンセンはストックホルム大学で、分析化学研究員として、ヒトの血中に含まれるDDTの測定に取り組んでいた。その際、必ず奇妙な化合物に出くわす。
30年ほど前から集めている、野生動物の標本から、妻や娘の毛髪からも検出。


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