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幸福の報告書

に「転換の世紀」である。環境の変化を地域規模から地球規模へと変え、科学技術に備わった未曾有の力は生きているもの全てを巻き込んだ地球規模の実験といえる。過去50年間に合成化学物質が環境や人体の隅々に入り込んでしまったことで、人間の普遍的、標準的生理がもはや定義できない状況となり汚染を免れている無垢な土地もないし残留性の高いホルモン作用撹乱物質にさらされていない人間もまた、皆無なのだ。北極圏に生きているイヌイットでさえ汚染されている。まさに極北の地まで汚染されているのである。地球には将来の青写真もなければ使用説明書も付いていない。CFC (クロロフルオロカーボン)が安全な物質として使用され数十年後に生物にオゾン層の破壊ということで人間に害を与えたこと、DDTも危険でないものとして使用し続けられ結局、有害物質として製造禁止となった。現在(1996年)GNPの45%に関わっているといわれる合成化学物質が約50年間に今の状況を作ってしまった。今、何より大切なのは地球に住む一人一人がこの問題を真剣に考え論じ始める事だ、会社、行政に任せるのではなく全ての人々が論じるべきだ。我々人類がよりよく状況を理解できるようになった今こそもっと用心深くなる勇気を持つべきだ、これこそが子供達の未来を守る親の義務である。
 私は何度もこの書を読みました。何か事件が起こるたびに指摘される、親はどうした、家庭はどう、学校は、地域の人は、と報道されます、しかしそれらの根底に「奪われし未来」が警告をしているとおりの事が現実に起こっているように感じました。そして私が使っている水について研究されている博士は野菜、果物に付着した農薬は水で除去できるし畜肉に振りかけた添加物や成長過程で与えられたホルモン、抗生物質も水に漬けることで多くは排除可能である。(惑星通信68

輸入果物、特にオレンジや、レモンなどの柑橘類には表面に展着剤によって多量の農薬が塗布されている。これらの柑橘類を23時間水に漬けると水の界面活性作用で展着剤ごと農薬が除去される。ほとんどの食品を水に漬けることで食品に付着している残留農薬や加工食品の食品添加物を排除し、毎日たくさんの水を飲んで体内に蓄積された有害物質を排除して行けば人体の代謝機能も正常になり恒常性維持機能ホメオスターシスが働いて健康になるのは当然ではないでしょうか。(惑星通信67)といわれています。
 私のこの雑記は「奪われし未来」を読んでいただきたいとの思いから始まっています。是非お読みいただきたいと思います。
 私の娘は今年5月にT君という、ニューヨークで写真を撮ることを職業としている優しい青年と結婚しました(ファッション系)。寒い2月のある日彼が、成田へ送っていった洋子に、一冊の本を託してくれました、写真家でエッセイストでもある、星野道夫の「旅をする木」でした。氷点下50

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