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旅立ったグラン

 がられ、暮らすことが出来、「グラン」はほんとうに幸せだったと、Tさんご一家には感謝しております。
 こんなエピソードもお聞きしております。グランは散歩で会うご近所のワンチャンと、とっても仲良くなり、ついにはご家族同士が訪問しあうことと成ったとか。
 誰とでも仲良く遊ぶことが出来た「グラン」、人にも好かれることを知っていた「グラン」なんと幸せだったことか。
 T家においては、亡くなった日に通夜を、翌日には葬儀を、そして私達が知らせを聞き、伺ったその週末には、東京のホテルで「しのぶ会」を開かれると知りました。
 私は「グラン」の死について細胞そのものは焼かれ、変化した原子、分子となり新しい形での存在となり、また、いつの日か新しい生命を構成する材料になると思っています。その時、グランをかたどっていた物質はグランのように、やはり人から愛され、仲間から好かれる性格を持っているとも思っています。私は幸せに生きることは、仲間から、人から好かれる存在になることだと言うことを「グラン」に教えられました。

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