個人的感想と期待p3

児童を対象とした手作り木造船航海体験と地域交流事業
ドリームシッププロジェクト
子ども達の海賊船

                       海賊船に参加して
                                 加治小6年 播 優太

  一年数ヶ月という長い企画を、学校の先生に教えていただき、参加しましたが「どんな船ができるのか」、長い間大人の人たち、多くの初めて会う仲間たちと仲良くできるだろうか?期待と不安でいっぱいでした。
 海賊船を造るにはノコギリ・カンナ・電動ホチキス・電動ドライバー・電動ヤスリなど初めて使うものばかりでした。最初は使えなかったけど、だんだん船が 出来てくると上手に使えるようになりました。
 一枚の板をカットして、曲げて、くっつけて水が入らないようにボンドを塗ったりしました。
 船底が出来て中に入ったときはうれしくて、もっと頑張ろうと思いました。次は船の内側にヤスリを かけてセメタンというものを塗りました。セメタンは「体につくとかゆくな るから気をつけてね」と言われるたので慎重に塗りました。 それに、セメタンは水分に弱いので大人たちの汗も、こまめに拭いてあげました。
 自分のオールも作りました。僕は名前を彫ってもらえてうれしかったです。
 船の完成が近くなった時に駿河台大学の池に、海賊船を浮かばせに行ってみんなで乗りました。 前に行ったり後ろに行ったり、左右に揺らしたりして楽しかったです。あんなにたくさんの人が乗ったのに、沈まなかったのはビックリしました。
 そのあと、オールを入れる収納や座席など細かいところを造り、ついに出来上がりました。完成した船を隅から隅までじっくり見たり、触ったり、マストに登ったりしてはしゃいでしまいました。 出航の日が待ち遠しくなりました。
 海賊船が完成すると新聞やテレビの取材がきて、自分がテレビに出たり、取材を受けてそれが新聞にのり、校長先生が「これ見たか?コピーあげるよ」と新聞記 事をくれました。嬉しかったです。
 新聞やテレビに出れただけでもうれしいのに、出航の日に子供の代表で「一言、言ってくれないか?」と言われた時には「出来るかな?」と思いましたが、今思うと、とても緊張したけどやって良かったと思いました。荒川区、墨田区の式典も無事終わり、帰りのバスに向かおうとした時、一人の女の人が声をかけてくれました。「私は、ラジオを聞いて電車に乗って船を見に来ました。とても素敵なものを見せてもらいました。本当にありがとう。」と言ってくれいました。僕は自分が楽しめるだけだと思っていたのに、ラジオを聞いてくれた人たちも楽しませることが出来たのだと知るといっそう喜びが増しました。
 海賊船に参加して、本当に良かったと思います。この日で終わってしまい、スタッフの人たちや一緒に手伝った仲間たちと会えなくなるのが、とても寂しく思います。また会える日を楽しみにしています。みなさんほんとうに有り難うございました。 
前ページ    トップページへ戻る   次ページ