地域の安らぎ空間としての入間川

 飯能以西の入間川は、杉や檜の木材生産による水運を鉄道トラック貨物便が発達するまで筏が見られていました。
 川では子供達が泳ぎ、魚取りをし、生活は川と強く結びついていました。しかし、宅地造成や河川周辺の開発が進み、ダムの設置も拍車をかけて、水量の減少と工場排水や生活雑排水によって汚染された河川は瀕死の状態となりました。
 川の役割や川を見直し、より身近な入間川にするために、河川再生改修を速やかに施し、市民が集い親しめ、魚の遡上の観られる清流を再現するために、入間川流域河川公園化の提案をします。
 それは貴重な河川資源や生物多様性を維持し・新河川法にもとづくユニバーサルデザインの精神を基本とします。

河川再生事業提案

1、内容再生・水・生物・交流
(1)再生再生事業の意味1960年代以前への回帰とその意味
(2)学習と伝習水源から河口までの生態と生活の結びつき

2、ねらい
(1)未来への期待自然・子ども・ふるさと・経済効果・観光資源と集客
(2)改正河川法と公共的利益と流域市民の総意
(3)貴重植生物の評価保存育成

3、現状分析・・環境アセスメント・河川資源の保全
(1)河川機能の確保人口堰堤の功罪(堰の河床荒廃要因)
(2)汚染原因下水処理実態河床削掘荒廃原因分析(堰・堰堤)

4、長期計画との関連性
(1)予算規模と優先順位拠点整備
(2)現行再生事業や組織との関連

5、維持管理のための地域実働システム
(1)地域組織ネットワーク会議
(2)入間川の川守育成組織





  生活路と交流の架け橋(1)





       沈下橋(2)






    沈下橋と常設講習エリア阿須運動公園




阿須沈下橋ゴール

•阿須運動公園前をグリーンツーリズムの終着エリアとする。
•自転車や人が行き来できる沈下橋を設置する。元加治から駿河台大学間に設置し、多様な事業の交流促進を行う。
•西川材を活用した河川活動拠点として活用。維持管理は飯能市や地域エリアNPO組織があたる。



    
ボート止水堰























     飯能川原沈下橋























    大橋上流部砂利堆積祖




  
名栗ダム湖直下放水口合流点

   


    
名栗湖蕨小屋放水路




       大橋河床




       新大橋周辺




     大橋河川図




  
障害者カヌー講習会とスロープ





     阿須運動公園左岸

 
    


    
川くだりと水中観察水路

    


         飯能新大橋ストリーム




        鮎ヤナ場




景観が改善され、水の都埼玉県の顔となる

市民の意識が川に注がれ、
            清流河川への運動に発展する

(1)景観改善で、駅南の入間川がクローズアップ。
(2)魚の遡上や繁殖が確保され、河川が蘇える。
(3)カヌーやボート遊びの拠点が出来、グリーンツー
リズムの観光事業化により交流が進みます。
(4)水辺活動や車いすカヌーの常設講習会の拠点となる。
(5)カヌー競技会や講習会、練習会などが可能とな
り、都心や県外からの観光集客が期待できます。
カヌースラローム競技、ロデオ競技、ラフティング、
チュービング客が訪れます。

(6)施設の概略(別図参照)上名栗―飯能河原―ア
メンボ広場―阿須運動公園のラインが対象エリア。
(7)カヌースラローム競技の日本選手権、世界選手権等ラフティング及びチュービング5月~10月。1日あたり10~200人程度
(8)淡水魚の観察や川の水質調査が身近で可能。
(9)河川公園は水辺のイベントの場や市民の憩いの
場となります。
(10)河川に対して関心が高まり、水の都埼玉を発展させる引き金となります。


河川再生改修施工エリア
1、ダム直下蕨茶屋前から名栗川合流地点の250mのカヤック競技コース及び150mの練習コースを右岸に自然石水路コースを設置します。
蛍繁殖エリアの整備
(5月~7月初旬の放流時期の毎秒2トン期間のみ使用)
(1)ゲートコントロール室、ケーブル、倉庫更衣室防災倉庫
(2)施設概要別途マップ40
(3)事業計画2011年度予算申請2013年度運用開始
2、大河原(イベントやレクリエーションを目的とする設備)
3、阿須左岸河川公園水辺整備
(1)沈下橋阿須運動公園上流100mエリア
(2)常設講習会場
(3)鮎ヤナバ鵜飼エリアや阿須の渡しの設定


大河原イベント・レクリエーション設備
(1)魚道(右岸)共用カヌースロープ(水門付き)
現在ボート用の止水堰右岸
(2)簗場(落ち鮎)左岸(1)の付属施設として
設置又は阿須公園(観光客対象事業)
(3)レストラン・駐車場
(4)ユニバーサルデザインスロープと遊歩道
障害者や車椅子カヌーの導入路の設置(阿須運動公園エリアと同様)

稲荷町南飯能新大橋周辺
(1)観察魚道とカヌースロープの共用型の開発
設置(日本初の往来水路)
(2)周辺エリアの公園化(植栽やフリースタイル
カヌー競技会の観覧席と緑化・駐車場)
(3)100m練習コース(矢川橋上流までの福島
釣堀前アメンボ広場青少年対象)
(4)イベント広場(野外演奏を含む

矢颪から矢川橋
5、大橋直下
(1)川ガキ養成塾河川水中箱メガネ観察エリア
(2)川下りコース(川くだりコース整備、橋脚部障害物の撤去)
6、飯能浄化センター北
(1)ジュニアースラローム練習ゲート
(2)グリーンツーリズム川くだり、ユニバーサルカヌー
(3)艇庫・更衣室
7、岩沢・阿須運動公園
(1)沈下橋・ヤナバ・鵜飼
(2)カヌー講習会・ユニバーサルカヌー講習拠点(艇庫)
(3)GTカヌー下り終点
(4)カヌー工房
(5)カヌー教室・クラブ(6)災害対策共用艇庫
8、川匠伝統工房
(1)古典漁法伝授
(2)川守り認定塾


                河川法
•河川法の改正
明治29年に旧河川法が制定されて以来、いく度かの改正を経て現在に
いたっています。特に、昭和39年に制定された新河川法では、水系一貫
管理制度の導入など、治水・利水の体系的制度が図られ、今日の河川
行政の規範としての役割を担ってきました。
しかしながら、その後の社会経済情勢の変化により、平成8年12月の河
川審議会において「社会経済の変化を踏まえた今後の河川制度のあり
方について」が提言され、これらに基づき、平成9年度の河川法の一部
が改正され、治水・利水の役割を担うだけでなく、環境についても位置づ
けられました。
洪水による被害から住民の生命と財産を守ります。河川の水がいつでも安定して利用できるよう、水の運用を図ります。生き物の生態系に配慮した水辺とともに、うるおいのある水と緑を創出します。
治水・利水・環境保全(水面高の維持・緑化・憩いの場流域会議)
一級/二級/普通河川



有史以来、文明は川のほとりで育まれました。
入間川が私たちに、豊かな暮らしをもたらしました。
感謝を込めて、「再生と活用」を提案いたします。

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河川再生提案項目

1、魚道観察水路の拠点整備

2、常設水遊び講習会場の設置

3、沈下橋とヤナバの設置(阿須の渡し)

4、ダム直下のカヌー国際競技場の整備
全てソフトプログラムを充実させる

5、長期計画名栗ー豊水橋間散策路
市民マラソン・サイクリング・ウオークラリー



 入間川の淡水魚